弁護士へ退職代行を依頼される労働者の中にはパワハラやサービス残業によってうつ病や適応障害等の精神疾患に罹患している方もいらっしゃると思います。
うつ病や適応障害等の精神疾患の症状も出ていて、会社や上司に対して仕事を辞めたいと言えない。上司からパワハラを受けており、上司に対してさらに罵倒や叱責をされるおそれがある、そもそも上司とコミュニケーションをとれない等の理由で、上司に対して仕事を辞めたいと言えない。様々な理由で、退職代行を希望されるのだと思われます。
このように、退職代行を希望される背景には、労災や残業代請求等の労働問題が存在する場合もあります。
労災請求や残業代請求等はせずに、退職だけが目的の方もいらっしゃると思います。それも、一つのご選択だと思われます。労災請求や残業代請求等をする場合、会社との関係が続きますので、それ自体が苦痛であると感じられることもあると思われるからです。
他方で、退職後も、労災請求や残業代請求は、可能です。ですので、退職代行を希望される背景に労災や残業代請求等の労働問題もある場合、退職代行のご利用をお考えの方は、労災請求や残業代請求等もご検討いただければと存じます。
労災や残業代請求等の労働問題の解決のためには証拠が必要で、退職前の方が証拠を集めやすい場合もあるので、証拠収集も検討できると良いと思われます。
退職したいけれどもご自身では難しい場合は、ぜひ当事務所にご相談ください。お問い合わせは、「お問い合わせフォーム」からお願いいたします。