休憩・仮眠時間の残業代の請求が否定された事例

1 残業代請求における労働時間とは?  会社は、労働者に労働基準法上の時間外労働(週40時間、1日8時間の法定労働時間を超える労働)等をさせた場合、残業代等を支払わなければなりません。  時間外労働を…

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残業代請求において部長職の管理監督者該当性が問題となった事例

1 残業代請求と管理監督者  工場長や部長等の地位にある労働者や、店長・支店長・マネージャー等の地位にある労働者等が会社に対して残業代を支払うよう求めると、会社は、その労働者が管理職であるから残業代を…

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会社都合の休業について休業手当、のみならず賃金の支払義務が認められた事例

1 はじめに  労働問題の一つとして、労働者が休業させられた場合の手当の問題があります。  労働基準法によって、会社の責に帰すべき事由による休業の場合、会社は、休業期間中、当該労働者に対して、休業手当…

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懲戒解雇と退職金請求の可否の裁判例

1 懲戒解雇と退職金請求の可否  退職金については、就業規則等に、懲戒解雇された者等に対して退職金を支給しない、減額するといった規定が置かれていることが多いです。  会社から退職金を支給されなかった場…

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労働災害(労災)の給付基礎日額の算定における固定残業代の有効性が判断された事例

1 労働災害(労災)における給付基礎日額とは? ⑴ 給付基礎日額とは?  給付基礎日額とは、労災保険の現金給付額を算定する基礎となるものです。休業補償給付、遺族補償給付等の労災保険の給付の支給額を決め…

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サービスドライバーの残業代の請求と変形労働時間制の例

1 ヤマト運輸(未払割増賃金)事件(令和4年2月22日大阪地方裁判所判決労働判例1302号6頁) ⑴ 当事者  被告は、宅配等の各種輸送に関わる事業を行う会社です。  原告は、被告との間で労働契約を締…

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残業代請求における出来高払制賃金について労働者の賃金が労働給付の成果に応じて一定比率で定められている仕組みの下で労働者に支払われるべき賃金のことをいうと解するのが相当であるとされた例

1 残業代請求における「出来高払制その他の請負制」の賃金の取扱い  残業代請求において、割増賃金は、以下のとおり計算されます(「残業代請求等における割増賃金について」参照)。  すなわち、割増賃金は、…

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ノートの記載から実労働時間を認定するのが相当であるとされた例

1 残業代の請求における実労働時間の証拠  労働者が会社に対して残業代を請求する場合、残業していたこと、すなわち実労働時間を証明する必要があります。  実労働時間を証明するためには、そのための証拠が必…

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残業代を請求する権利と会社への債務の相殺はできるの?

1 はじめに  労働者が会社に対して残業代を請求したところ、会社は、労働者に対して、労働者が会社に対して負っている損害賠償債務等と相殺をすると主張してきました。  労働者の会社に対する残業代を請求する…

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賃金や残業代の未払いの労働問題を労働基準監督署に相談できる?

1 はじめに  結論としては、会社が賃金や残業代を支払わない場合、労働者が労働基準監督署に対して相談することで、労働基準監督署が、会社に対して、未払いの賃金や残業代を支払うよう指導することがあります。…

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