警察官の過労によるうつ病等・過労自死の公務災害について

第1 はじめに  長時間残業、パワハラやセクハラ等によって地方公務員である警察官がうつ病や適応障害等の精神疾患を発病したり、自死した場合、警察官やそのご遺族は、公務災害による補償を受けることができます…

続きを読む →

精神障害の労災における治ゆ(症状固定)の成否が問題となった裁判例

第1 精神障害の労災における治ゆ(症状固定)等について  長時間残業や上司からのパワハラ等、職場が原因でうつ病等の精神障害にり患した場合、労災申請をして、労災認定を受けることで、労災保険を受給できます…

続きを読む →

ノルマが達成できなかったことや転勤を理由として被災者が発病した精神障害の労災が認められた事例

第1 はじめに  精神障害の労災の認定基準によれば、労災として認めてもらうためには、原則として、次の3つの要件を満たす必要があります。 ①うつ病や適応障害等の対象となる精神障害を発病していること ②発…

続きを読む →

パワーハラスメントによる精神障害の発病が認められ、再審査請求において労災保険の不支給決定が取り消された事例

第1 はじめに  上司による「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた。」といった具体的出来事による心理的負荷の評価が「強」と評価され、労働保険審査会が、労働基準監督署長による休業補償給付を支給し…

続きを読む →

過労うつ・過労自死の労災保険の不服申立手続について

第1 はじめに  労働問題の一つに、長時間労働やパワハラ等の職場での過労による、過労うつや過労自死といった精神障害の労働災害があります。  過労うつや過労自死の労災の請求は、労働基準監督署長に対して行…

続きを読む →

精神障害の労災における治ゆ(症状固定)、寛解に関する労働保険審査会の裁決について

第1 精神障害の労災における治ゆ(症状固定)等について  労災保険の療養補償給付は、治ゆ(症状固定)するまで支給されます。治ゆ(症状固定)するまでなので、被災者と労基署とで治ゆ(症状固定)の判断時期が…

続きを読む →

契約期間5年、更新4回での雇止めが適法とされた事例

1 雇止めの制限法理  会社が有期労働契約の期間満了に際して契約の更新を拒絶することは、雇止めと呼ばれています。例えば契約期間が1年間だとして、1年間の期間満了に際して、契約の更新を拒絶することです。…

続きを読む →

労働契約の賃金額が最低賃金を基に判断された事例

1 最低賃金とは?  最低賃金制度は、国が最低賃金額を定めて、労働契約上、最低賃金を下回る賃金を定めることを禁止する制度です。  会社は、最低賃金の適用を受ける労働者に対し、その最低賃金額以上の賃金を…

続きを読む →

休憩・仮眠時間の残業代の請求が否定された事例

1 残業代請求における労働時間とは?  会社は、労働者に労働基準法上の時間外労働(週40時間、1日8時間の法定労働時間を超える労働)等をさせた場合、残業代等を支払わなければなりません。  時間外労働を…

続きを読む →

残業代請求において部長職の管理監督者該当性が問題となった事例

1 残業代請求と管理監督者  工場長や部長等の地位にある労働者や、店長・支店長・マネージャー等の地位にある労働者等が会社に対して残業代を支払うよう求めると、会社は、その労働者が管理職であるから残業代を…

続きを読む →